洋服の寄付を募る団体やサービスは、たくさんあります。
自分が不要になったものが、誰かの役にたつって嬉しいですよね。
この記事では、洋服の寄付ができる団体、古着を回収するサービスをまとめました。
なかには、無料、着払いで洋服を寄付できる方法もありますよ。
洋服の寄付はクローゼットもすっきりし、社会貢献もできます!
これを機に、家にある古着を寄付してみませんか?
宅配便で、洋服・古着を寄付できる団体
「洋服を寄付したいけれど、どこに持って行けばいいのかわからない……」
「たくさんの洋服を持って行くのは大変」
そんな方のために、宅配便で洋服・古着を寄付できる団体をご紹介します。
古着deワクチン
古着deワクチンは、運営サイトを通じて、洋服や小物類等の回収を行っている団体です。
回収した洋服は、開発途上国に送られます。
洋服が再利用されるのはもちろん、送った国々で洋服の販売を行うため、現地に雇用を創出するサポートにもなっています。
また、開発途上国の子どもたちに、ポリオ(小児麻痺)ワクチンを贈る活動も、あわせて行っています。
洋服を販売した収益の一部、さらに、洋服回収用のキットを購入した際の代金の一部が、「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを」に寄付され、子どもたちにワクチンが届くシステムです。
古着deワクチンに寄付する方法
古着deワクチンに寄付するまでの流れです。
- 古着deワクチンのサイトから、専用回収キットを購入(3,300円)
- 荷物を梱包(25㎏まで)
- 同梱の着払伝票を貼り、佐川急便で発送する
古着deワクチンに寄付できるもの、できないもの
○ | 衣類全般、ベビー服やよだれかけ、骨盤ベルト、妊婦帯、ネクタイ、マフラー、ハンカチ |
---|---|
× | 下着・肌着、靴下・タイツ、寝間着・シーツ、破損品 |
このほか、バッグやアクセサリー類も受け付けています。
注意点、その他
回収キットには、「梱包用の強化紙袋」、「着払い伝票」、「協賛企業のクーポン」が同梱されています。
伝票は同梱されたものしか使用できません。
なくさないように注意してください。
回収キットが注文できるのは、インターネットだけです。
キットが届いてから、3ヵ月以内に発送してください。
自宅まできてほしい方は、佐川急便の集荷サービスが利用できます。
古着deワクチン公式サイトはこちら
いいことシップ
いいことシップでは、洋服からベビー服、靴まで、多種多様な古着を回収しています。
回収した洋服は販売し、収益は、主に子どもたちの支援を行う各種団体に、寄付されます。
たとえば、こんなところが寄付先になっています。
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世界規模で活動する団体
- 日本赤十字社
- ユニセフ
- 世界の子どもにワクチンを
- 神奈川子ども未来ファンド
- 埼玉こども食堂ネットワーク
地域規模で活動する団体
2020年7月現在は、「新型コロナウィルス感染症危機対応募金」も行っています。
いいことシップに寄付をするには、2つの方法があります。
- 一律100円を寄付する方法
- 荷物を査定してもらい、金額分を寄付する方法
順番にご紹介していきます。
いいことシップに寄付する方法①……一律100円を寄付
まずは、いいことシップに一律100円を寄付する方法をご紹介します。
- 手持ちのダンボール箱に梱包する
- お近くの「いいことシップ集荷センター」へ送るか、またはセンターに直接持ち込む(事前連絡は不要です)
ダンボール箱1箱につき、100円が、支援団体に寄付されます。
送り状伝票の「品名欄」に、「品目名」と「希望する寄付先」を記入してください。
寄付先の指定がないときは、「指定なし」と記入します。
送料は送り主の負担です。
いいことシップに寄付する方法②……査定額を寄付
続いて、いいことシップに、寄付した洋服・古着の査定額分を寄付する方法をご紹介します。
- メールで無料査定申込み
- 仮査定の連絡
- 査定金額に同意したら、手持ちのダンボール箱に荷物を梱包して送る
- 本査定金額の連絡。同意のうえ、寄付される
送り状伝票の「品名欄」に、「品目名」と「希望する寄付先」を記入してください。
寄付先の指定がないときは、「指定なし」と記入します。
送料は送り主の負担です。
なお、査定額に同意できないときは、1箱につき100円の寄付となります。
いいことシップに寄付できるもの、できないもの
○ | 衣類、寝間着(※)、下着(※) |
---|---|
× | 寝具、使用済みの下着、肌着、靴下、タオル、ストッキング、ハンカチ、破損品、汚れているもの |
コンディションについては、バザーやフリーマーケットに出品されているような状態を、基準に判断してください。
寝間着は新生児から未就学児のもの、下着は新生児から未就学児のもので、かつ、未使用品に限ります。
上記の表のほかにも、送れるもの、送れないものがあります。詳細は、公式サイトで確認してください。
いいことシップ公式サイトはこちら
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洋服を断捨離して、寄付したい方は多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、服の断捨離におすすめの方法、「クローゼットオーガナイズ」をご紹介しています。
服を減らす参考にしてください。
クローゼットが一気にスッキリしますよ!
送料無料で、洋服・古着を寄付できる団体
「送料無料で、洋服・古着を寄付できる団体を、もっと知りたい!」
寄付したい服がたくさんある方は、送料がかからないほうがありがたいですよね。
「古着deワクチン」は、着払いで洋服の寄付ができます。
もっとも、送料負担なしで、洋服・古着を寄付できる団体は多くありません。
そこでおすすめしたいのが、洋服の買取サービスを行っている企業に服を買取ってもらい、その代金を寄付する方法です。
こうした方法で寄付を募っている団体の中から、「ジャパンハート」を紹介します。
ジャパンハート
ジャパンハートは、2004年、「日本発祥の国際医療NGO」として設立されました。
ジャパンハートは、主に途上国の医療支援の拡充と、質の向上を目的として活動しています。
日本から海外へ数多くの医療者、ボランティアを派遣しており、これまで20万件の治療を行ってきました。
医療の届きづらい地域にも高度医療を届けることや、教育と自立支援、人材の育成、小児がんの子供と家族のサポートまで、包括的な医療と支援をめざしています。
ジャパンハートに寄付する方法
ジャパンハートに対しては、ブランド品買取サービスの「ブランディア」と、買取・寄付サービスの「Brand Pledge」を通して洋服を寄付できます。
ジャパンハートに直接洋服を送るわけではないので、お気をつけください。
寄付の流れは、こちらです!
- Brand Pledgeのサイトで、寄付の申し込みと、ダンボール箱の取り寄せを依頼
- ダンボール箱に衣服を梱包して送る。送料無料
- 1~3日後、査定結果の連絡
- ブランディアのサイトで査定額を確認し、寄付
ダンボール箱の発送や、査定額の連絡は、ブランディアから行われます。
査定額の確認は、ブランディアのマイページを参照してください。事前に会員登録が必要です。
査定額に納得できなければ、1アイテムから返品請求ができます。その際、送料は無料です。
買取をしてもらえるもの
ブランディアでは、衣服、バッグ、靴、アクセサリーの査定を行っていますが、基本的にブランド品であることが条件です。
ブランディア公式サイトはこちら
Brand Pledgeやブランディアのページでは、寄付できるブランドの検索ができます。
「お買い物で寄付」や「古本で寄付」など、ジャパンハートには洋服以外の寄付方法もあります。
ほかの方法での寄付に関心がある方は、ジャパンハートの公式サイトをご確認ください。
ジャパンハート公式サイトはこちら
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いったん寄付しても、洋服はすぐにたまってしまいがちです。
ファッションレンタルなら、たくさんの洋服を持たなくても毎日おしゃれができます!
ファッションレンタルは、月額制で洋服を借りられるサービスです。
オフィス着や普段着、お出かけ着など、必要に応じて着たい服が借りられます。
楽しんだあとは返却するだけ。
手もとに着ない服がたまって、もったいない思いをすることもありません。
そこで、おすすめなのが、ファッションレンタルの「メチャカリ」。
新品のアイテムを、レンタルすることができます。
実際に着てみて、気に入れば手元においておけるし、不要なら返却すればOK。洗濯や、クリーニングも不要です。
ちなみに、返却された服は、自社のショップで中古品として販売されます。古着が好きな人、必要な人に届くので、無駄になりません!
ぜひ一度、チェックしてみてください。
続いては、少ない枚数でも寄付しやすい、回収ボックスのあるショップをご紹介します。
店頭で、洋服・古着を回収できるショップ・ブランド
お買い物のついでに、店頭で洋服を寄付できたら手軽で嬉しいですよね。
このトピックでは、店頭で、洋服・古着の回収サービスを行っているショップ・ブランドをご紹介します。
1枚から洋服の寄付ができるのもメリットです。
ユニクロ・GU
ユニクロ・GUは、古着になった自社製品の回収を行っています。
寄付したい洋服を持っていって、店内にある回収ボックスに入れるだけでOK。
とてもカンタンに寄付ができます!
寄付する前に、きちんと洗濯しておいてください。
■条件:ユニクロ・GUで販売された商品のみ
■回収するもの:ユニクロ・GUで販売された洋服
■回収方法 : 回収用のリサイクルBOX(店舗内に設置)
■備考 : 洗濯したうえで持ち込んでください
回収された洋服は、世界中の難民キャンプや被災地に届けられているんです。
リユースできない古着も廃棄はせず、リサイクル素材や燃料に変換され、あますところなく活用されます。
H&M
H&Mは、「リウェア」、「リユース」、「リサイクル」をキーワードに、いらなくなった洋服の回収を行っています。
各店舗に設置された専用リサイクルBOXに、寄付したい洋服を入れるだけでOK。
H&Mの洋服回収は、洋服のブランドも、コンディションも問いません!
- H&Mの洋服でなくても回収OK
- 片方だけの靴下、古いシーツも回収OK
まだ着られる洋服は販売へ。
もう着られない洋服や古布は、清掃用品や絶縁材など他製品に作りかえられます。
回収サービスで生まれた収益は、すべて、繊維リサイクルの研究機関や社会活動に寄付されています。
■条件:布製品(H&Mの商品以外でもOK)
■回収するもの:衣類全般、シーツ他
■回収方法 : 店舗内の回収用リサイクルBOXへ。スタッフに聞くと案内してくれる
■備考 : 1袋につき20ポイントが付与される
ただし回収は布製品のみで、革製のバッグ、靴などは受け付けていません。
H&Mの衣類回収公式サイトはこちら
ZARA
ZARAでは、一部の店舗で、いらなくなった洋服を回収しています。
ブランドやコンディションを問わず、ZARA以外の洋服も回収OK。
各店舗の回収用コンテナから、寄付してください。
収益は、赤十字社など、各地域の非営利団体に寄付され、社会プロジェクトの資金になります。
■条件: 布製品(靴、バッグ等は不可)
■回収するもの:衣類(ブランド不問)
■回収方法 : 店舗内の回収用コンテナ
■備考 : 特になし
現在は衣服のみ回収していますが、将来的には、靴や小物類の回収も計画されています。
海外のZARA店では、オンラインによる回収も行われていますが、日本ではまだ整備されていません。
回収コンテナがあるZARA店舗は、公式サイトで確認できます。
ZARAの洋服回収公式サイトはこちら
無印良品
無印良品では、いらなくなった洋服やタオル、カバー、子供服などの無印良品の商品を、店頭で回収しています。
無印良品は、繊維製品を資源へリサイクルする企業連携プロジェクト、「BRING」に参加しています。
回収した商品は、染め直して再販売するほか、バイオエタノールなどにリサイクルされます。
■条件:無印良品の繊維製品(洗濯ネームに株式会社良品計画と記載されているもの)
■回収するもの:衣類、シーツ、タオル、カバー、子供服
■回収方法 : 店頭で回収
■備考 : 洗濯したうえで持ち込んでください
下着、靴下は回収対象外です。
回収に協力した方は、MUJIpassport1000マイルがもらえます。
無印良品のリサイクル公式サイトはこちら
ここまでは、全国エリアの団体で、洋服の寄付や買取をしているところをご紹介してきました。
次に、地域規模で洋服の回収を行っている団体を5つ、ご紹介します。
地域で洋服・古着を回収している場所
関東の1都3県と大阪府で、洋服・古着を回収している場所をまとめました。
千葉県 特定非営利活動法人 日本ファイバーリサイクル連携協議会(JFSA)
日本ファイバーリサイクル連携協議会は、パキスタンのスラム街への教育支援を目的に設立された団体です。
古着、毛布、バッグ等の回収を行い、日本国内とパキスタンでリユース販売を行います。
リユース販売によって得られた収益は、パキスタンの学校「アル・カイールアカデミー」や、JFSAの運営費にあてられています。
■住所:
〒260-0001 千葉県千葉市中央区都町3-14-10
寄付の受付は年3回(1月、5月、9月)行っています。
直接持って行くだけでなく、郵送でも寄付もできます。
詳しくは公式サイトでご確認ください。
日本ファイバーリサイクル連携協議会(JFSA)公式サイトはこちら
埼玉県 古着衛門
古着衛門は、リユースとリサイクルを目的に、古着の買取と販売を行っている業者です。
買取は店頭で簡単に行え、基本的に年中無休で受け付けています。
買取価格は1㎏あたり5円~30円。
買取だけでなく、店頭で寄付もできます。
■住所:
〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室5346-1
買取、寄付は基本的に衣類のみです。
バッグやクッション、カーペットなどは、布製品ですが受け付けはしていません。
破れたり汚れた洋服、臭いのついた洋服は受け付けられない場合もあります。
古着衛門の公式サイトはこちら
神奈川県 FRN
FRNは、布製品を専門に回収・再利用している団体です。
古着や古布、古繊維を回収しています。
一般にあまり知られていませんが、布製品は100%のリサイクルが可能なんです!
FRNでは宣伝活動も広く行い、繊維リサイクルの促進活動を進めています。
■住所:
〒232-0017 横浜市南区宿町2-40
回収は年4回(1月、4月、7月、10月)行っています。
各地域の回収ポイントに出してください。
回収ポイントは、公式サイトで確認できます。
FRNの公式サイトはこちら
東京都 ふくのわプロジェクト
ふくのわプロジェクトは、新聞社の産経新聞が立ち上げたプロジェクトです。
寄付された洋服を販売し、その収益でパラスポーツの支援を行っています。
■住所:
〒100-8077 東京都千代田区大手町1-7-2(産経新聞)
産経新聞本社のほか、都内10カ所に設置された、「ふくのわボックス」で回収しています。
ボックスの設置場所は、公式ページを参照してください。
ふくのわプロジェクト公式サイトはこちら
大阪府 チャリティーショップKANAU
チャリティーショップKANAUは、アジア協会アジア友の会(JAFS)の活動支援のために設立された団体です。
店頭で洋服やアクセサリー、バッグをはじめ、さまざまなグッズを受け付け、ショップで販売しています。
ショップで販売するため、洋服はコンディションのいいものに限られます。
収益は、アジア協会アジア友の会(JAFS)に寄付され、アジア各地への井戸の供給、教育や植林支援などに充てられます。
■住所:
〒544-0025 大阪市生野区生野東2-2-15 チャリティーショップKANAU
寄付できる洋服は、新品・未使用品や、洗濯済みの綺麗な状態のもののみ。
下着、靴下は新品(未開封)のものをお願いします。
春・夏物は4月~8月、秋・冬物は10月~2月に受け付けています。
ショップ店頭のほか、大阪ガスビル1階にも、持ち込みスペースが用意されています。
大阪市中央区平野町4-1-2
ガスビル1階御堂筋側入り口より 右側奥インフォメーション受付
まとめ
洋服を寄付できる団体や古着ショップ、アパレルメーカーをご紹介してきました。
たくさんの洋服を郵送で寄付できるところや、1枚から持って行って寄付できるところがあります。
寄付された洋服は、世界規模でリユース・リサイクルされています。
いらない服をただ処分するのではなく、ワールドワイドな問題に貢献できるのは、なんだかやりがいがありますよね。
もう着ない洋服がたくさんある方も、2~3枚なんだけど寄付したい、という方も、ぜひ気軽に利用してみてください!
ライター紹介
働く女性や、子育てで時間がないママの強い味方「ファッションレンタル」。結婚式やパーティーの気分を盛り上げる「ドレスレンタル」。PETAL(ペタル)編集部では、さまざまな洋服レンタルの紹介と、洋服の悩みを解決するTIPSをお届けします!