「七回忌法要に参列するときは、どんな服装が良いの?」
この記事では、七回忌法要に参列する際の、服装や持ち物のマナーについて、紹介します。
回忌法要は三回忌から、三十三回忌まで行なわれるのが一般的ですが、あえて七回忌のマナーについて紹介するのは、七回忌法要は、ひとつの区切りになる法要でもあるからです。
七回忌の意味も含めて、マナーをおさらいしてみましょう。
Contents
そもそも、七回忌法要とは?
まずは、七回忌法要とは何かを簡単に紹介します。
仏教では、亡くなった人は、あの世で仏様の弟子になる、とされます。
仏様のもとで修業を積み、また、生前の行いについて、冥王の裁きを受けたりしながら、成仏を目指すのですが、七回忌をもって、そうした一連の修業に区切りがつくのです。
一方、遺族のほうも、七回忌までは、修業が滞りなく進むように、そして裁きが少しでも軽くなるようにと願って、法要を行います。
いわば、法要を行うことで、亡くなった人をサポートするわけですが、七回忌からは、故人が成仏するため、そうしたサポートは必要なくなります。
そのため、法要自体も簡略になり、規模も小さくなります。
七回忌法要に参列するときの服装
上記にある通り、七回忌法要は、これまでの法要よりも簡略された内容になります。
そのため、「略喪服」での参列になります。
- 喪服として作られたのではない、ダークスーツや礼服を喪服として着たもの。
- 略式の喪服、簡易な喪服ということで「略喪服」と言われている。
- 正式な喪服よりも、格式が下になる
喪服でないものを着て参列することができますが、カジュアルウェアや、カジュアル感のある服はマナー違反なので注意しましょう。
ただし、喪主や遺族の立場で参列する方は、一応、身近な人に確認したほうがよいでしょう。
喪主・遺族は、七回忌も正式な喪服で参列、としている地域もあるためです。
一般参列者として行くのであれば、略喪服でOKです。
ここからは、七回忌法要の服装のマナーについて、より詳しく紹介していきます。
七回忌法要の服装マナー【女性編】
略喪服は、正式な喪服よりも服装マナーが厳格ではありません。
それだけに、マナーから外れていないかを、自分で気をつける必要があります。
服装のマナー
女性の略喪服は、スーツやワンピースが基本スタイル。
アンサンブルスーツ、ツーピース、ワンピースなどに、黒のストッキングを合わせます。
七回忌からは、パンツスーツも着用できます。
服の色は、正式な喪服は、黒しか認められませんが、略喪服は、前述のようにダーク系の色であれば大丈夫で、黒のほか、ダークグレー、紺、こげ茶なども選んでかまいません。
また、スーツの下にブラウスを着る場合も、白でOKです(正式な喪服は、ブラウスも黒になります)。
このように、略喪服は、いわゆる正式な「喪服」と比べると、厳格さが低く、自由度が高いです。
ただし、カジュアル感のある服は厳禁。
カジュアルスーツ、カジュアルワンピースを選ばないようにしましょう。
そのほかのポイントとしては、たとえば、服の型はできるだけシンプルでひかえめなものがおすすめです。
光沢が目立つ生地、大きなフリルスカートなどは、華美な印象があり、法要の席では悪く目立ってしまいます。
また、目立たなければ柄が入ってもよい、とされますが、チェック、ストライプなど、カジュアル感が強い柄は、避けたほうが無難かもしれません。
メイク、髪型、持ち物のマナー
七回忌になると喪服は簡略化されますが、メイクや髪型については、簡略化されたり、カジュアルダウンすることはありません。
お通夜・お葬式を基準にして、整えましょう。
七回忌のメイクのポイント
- ファンデーションはできるだけ肌色に近いものを選ぶ
- 口紅やチーク、アイメイクは基本的につけない
- ネイルは落とすか、黒い手袋で隠す
アイシャドウやリップがないと、顔色が悪く見える場合は、ナチュラルな色をごく薄くつける程度ならOKです。
髪型も、これまでの法要とマナーは同じ。
ヘアアレンジのマナー
- ミディアムヘア、ロングヘアは、シンプルなまとめ髪にする
- 低い位置でひとつに結ぶ、シニヨンでもOK
髪はシンプルなまとめ髪にしましょう。
高い位置でまとめると、パーティー感やカジュアル感が出てしまうので、低い位置を意識してください。
アクセサリーのマナー
- 一連のパールネックレスのみ
- 既婚者は結婚指輪もOK
ピアス、イヤリングはマナーが定まっていないため、不安な人は避けましょう。
最近はピアスが一般的になったため、「法要の席でも着けてかまわない」という考え方もありますが、年配者が多いとマナー違反といった目で見られることも。
参列者の雰囲気にあわせて、着用するかどうかを決めるのがおすすめです。
もし、着けるときは、シンプルなパールのものを選びましょう。
バッグ、靴など……持ち物のマナー
靴とバッグは、黒の革製のものが基本。
革は光沢があるものではなく、マットなもので、目立つ金具、ビーズ、ストラップ、飾りなどがついていない、シンプルなデザインのものを選びましょう。
洋服と違い、紺やグレーなど、ほかのダークカラーはマナー違反になります!
また、マットブラックでも、クロコダイル、リザードなど、生き物感を残した素材は避けてくださいね。
ハンカチは黒一色、または白一色のものを持ちます。
最近は、黒が主流になって来ていますので、黒が無難かもしれません。
なお、単色であれば、刺繍やレースはOKです。
タオルハンカチはカジュアルアイテムなので、七回忌法要でもNG。
汗が気になる方は、汗を拭くときだけ、さりげなく使うとよいでしょう。
雨傘を持つときは、黒がベストですが、紺、茶、グレーでもマナー違反ではありません。
法事の服装がわからない……。喪服の種類と選び方・基本のマナー
七回忌法要の服装マナー【男性編】
男性の略喪服は、ダークカラーのスーツです。
色は、黒、紺、ダークグレーなどで、シンプルであれば柄が入っていてもかまいませんが、できれば無地が望ましいですね。
光沢のある生地や、背中にベント(切れ目)の入ったジャケットは、法要の席では避けてください。
また、ダークカラーでも、ビジネススーツを流用するのは、マナー違反です。注意しましょう。
インナーは、白のワイシャツに、黒いネクタイを合わせます。
シャツもネクタイも、光沢や織り柄のないタイプにしてください。
カフスボタン、ネクタイピンは基本的につけなくてOKです。
ですが、受付をするときにネクタイが邪魔、など、どうしても必要なこともありますよね。
そうした場合は、どちらも、黒基調で光沢感のない、目立たないデザインのものを、さりげなくつけるとよいでしょう。
チーフに関しては、法要の際は持たないのが一般的です。
足元は、黒の靴下に、黒の革靴を履きましょう。
靴は、ストレートチップまたはプレーントゥで、黒以外の他の色はすべてNGです。
ただし、革靴でも、ローファーはカジュアルウェアになりますので、履かないようにしましょう。
男性は、数珠などはポケットに入れて、バッグは持たないのが、一般的なマナー。
持ち物が多い、ポケットが膨らんで見た目が良くないときは、小型のセカンドバッグを持参するのはOKです。
黒い革製で、金具が目立たないもの、光沢のないものを選びます。
ここは、女性のバッグの選び方を参考にしてください。
七回忌法要の服装マナー【学生・子ども編】
子どもの喪服は、正式・略式という区別はありませんので、お通夜やお葬式と同じように考えれば大丈夫です。
基本的には、小学生から高校生までは、学校の制服がある場合は制服を着用します。
大学生は、制服があっても大人と同じようにスーツやアンサンブルを着ましょう。
制服がない場合や、未就学児は、スラックスやスカート、ワンピースを着用します。
シャツ、ブラウスは白を選び、ジャケットやカーディガンを羽織ってもよいでしょう。
色は、上下ともに黒や紺にしてください。
小さい子どもであっても、服装にカジュアル感や、派手感が出ないように、注意しましょう。
たとえば、発表会用のワンピースなどは、色は黒でも全体のデザインに華やかさが強いので、法要の席ではNGです。
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4日後の地域
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夏に七回忌法要へ参列するときの服装マナー
夏に七回忌法要が行われる場合、「どのくらい薄着をしても許されるのか」が、気になるポイントではないでしょうか。
お寺やセレモニーホールの中は、エアコンが入っていることが多いですが、行き帰りはやっぱり暑いですし、屋外の墓地で読経を行うこともありますよね。
七回忌法要は略喪服を着るわけですが、略喪服の場合でも、肌はできるだけ隠すのが基本のマナーになります。
- 袖は長袖~七分袖
- スカート丈は膝下
- 黒のストッキングは必須
夏場の法要は、喪服の生地を薄くして、暑さをしのぎましょう。
裏地のついていないもの、またはシースルーやシフォン、レースなどを使った喪服などです。
透け感のある生地を着るのは、マナー違反ではありません。
ノースリーブや半袖の喪服を着たときは、上に薄手の羽織ものを重ねるのもおすすめ。
喪服でストールを羽織るのはNGです
ストールは本来外套として羽織るものなので、室内で着けてはいけません。
男性は、夏用の薄手のスーツを着たり、ワイシャツを半袖にすると、暑さがやわらぎます。
ただし、法要の前後はいいですが、法要の間はジャケットは脱いではいけません。
子どもは、半袖シャツのままで参列してもかまいません。
年令の低い子どもでしたら、半ズボンや、少し短めのスカートでもよいでしょう。
もちろん、学校の夏用制服を着て参列するのもOKです。
なお、日傘や扇子は、持参することができます。
どちらも黒が基調になったものにしましょう。
特に日傘は、日光の下で広げると色が薄く見えるので、グレーや紺だと、白映えして目立ってしまうこともあります。
面倒でも、黒い日傘を用意するのをおすすめします。
冬に七回忌法要へ参列するときの服装マナー
冬に七回忌法要に参列するときは、コートなど防寒着の選び方が、ポイントになります。
マナー違反にならない、重ね着方法も紹介しましょう。
服装のマナー
コートのマナーは、略喪服と似ています。
黒、紺、グレーなどのダークカラーで、ウールなど光沢のない生地のものを選びます。
法要の際は、つぎのようなアウターは避けましょう!
- ファー(フェイクファー含む)
- 革素材のもの
- 金ボタンや金具
- 飾りがついたコート
また、NG条件がなくても、華美な印象のコートも注意してください。
たとえば、襟がふっくらと大きくデザインされたコートがありますが、これは避けたほうがいいですね。
もちろんですが、カジュアルコートはNGです。
ダウンコートや、フードのついたコートは、カジュアルウェアに入ります。
トレンチコートはカジュアルウェアではありませんが、ビジネス用のイメージが強いので、着ないほうがいいかもしれませんね。
コートは、カジュアルかフォーマルかを、あまり気にすることなく着ていますから、服以上に、注意を払いましよう。
手袋やマフラー、ショールといった防寒着は、基本的にすべて着けて行ってかまいません。
コートと同じようなポイントで選んでください。
ストッキングは、厚手のものを履いてもかまいませんが、タイツやスパッツはNG。
ここだけ気をつければ大丈夫です。
七回忌法要当日のマナー
コートや手袋などの防寒着は、お寺、セレモニーホールの入り口で、すべて取ってから、入りましょう。
また、法要の間は、寒くても防寒着は身に着けてはいけません。
手袋のような、さりげないものでも、だめです。
寒さが心配なときは、膝かけやカーディガンを用意して行きましょう。
こちらは、法要の間に使っても、マナー違反にはなりません。
コートなどと同じ条件で選んでください。
ちなみに、膝かけがOKでショールやストールがNGなのは、ショール、ストールは外套、つまり外で着る衣類だからです。
法要の間の防寒対策は、カーディガン以外はあまりバリエーションがありません。
いちばんおすすめなのは、喪服の下に、暖かい素材の下着を着たり、カイロを使う方法です。
襟から見えなければ、ジャケットの中にセーターを着る方法もあります。
ただ、女性用のスーツは全体に細身でぴったりしているので、セーターを重ねるのは難しいかもしれませんね。
まとめ
七回忌法要で着る略喪服のマナーについて、紹介しました。
「服装マナー」のトピックでもふれましたが、略喪服は形式が厳格ではない分、マナーから外れないように、細かく気を配る必要があります。
少し面倒と感じるかもしれませんが、でも、七回忌法要の服装マナーは、とても応用が効くんですよ。
というのも、七回忌法要のあとは、弔い上げまで、喪服やメイクなどの服装マナーは、すべて同じでよいからです。
本記事を参考に、略喪服の服装マナーを、マスターしてみてください。
ライター紹介
働く女性や、子育てで時間がないママの強い味方「ファッションレンタル」。結婚式やパーティーの気分を盛り上げる「ドレスレンタル」。PETAL(ペタル)編集部では、さまざまな洋服レンタルの紹介と、洋服の悩みを解決するTIPSをお届けします!