「ブライズメイドとは結婚式でどんなことをするの?」
「人数に決まりはあるの?」
「独身の人じゃないとだめ?」
よく耳にするけれど、いざとなるとよく知らないのが、ブライズメイドという役割です。
この記事では、友人や親戚にブライズメイドを頼みたいという方や、結婚式でブライズメイドを頼まれた方のために、ブライズメイドの基礎知識をまとめました。
ブライズメイドがいると、結婚式はより華やかで思い出深いものになります。
より素敵な式にするために、ブライズメイドとは何かを再確認していきましょう!
Contents
ブライズメイドとは、結婚式でどんな役割をするの?
ブライズメイドは一般的には、結婚式の際、祭壇の脇におそろいのドレスとブーケで並び、場を華やかに彩っている姿が思い浮かぶと思います。
もちろん、それもブライズメイドの大切な仕事ですが、それだけではないのです。
ブライズメイドは花嫁のサポート役!
ブライズメイドの役割は花嫁に付き添って、細かなサポートをすること。
花嫁さんをリラックスさせてあげたり、式の最中にドレスの裾などが乱れたら、さりげなく直して服装を整えてあげるのも、ブライズメイドの役割です。
時には、結婚証明の立会人、ゲストに結婚の承認を求めるなど、神父さんのサポート役を務める必要もあります。
また、式や披露宴が終わったあとは、華やかな衣装を生かして、二次会の受付を頼まれる場合もあります。
花嫁さんを心身ともにサポートし、結婚式を陰で支えるのが、ブライズメイドといえるでしょう。
結婚式当日のブライズメイドの仕事
結婚式の当日、ブライズメイドがどのような仕事をするのか、時間を追ってリストアップします。
- 式の前には花嫁と一緒に控室に入り、緊張を和らげます。
- 花嫁に先立ってバージンロードを歩き、祭壇脇に整列します。
- 式の間に花嫁の服装が乱れたら、タイミングを見て整えます。
- 指輪交換のときに、グローブやブーケを預かります。
- 立会人として、結婚証明書にサインをします。
- ゲストから結婚の承認をもらいます(人前式の場合)。
- フラワーシャワーの花をゲストに配ります。
- 二次会の受付を行います。
証明書にサインをしたり、承認をもらうのは、「メイド・オブ・オナー」と呼ばれる、ブライズメイドのリーダーが行います。
ブライズメイドとアッシャーの関係
新郎のサポート役は「アッシャー」と呼ばれます。
ブライズメイドと同じように、新郎の友人、または兄弟や従兄弟などの親族が務めます。
結婚式にアッシャーも参加する場合は、アッシャーとブライズメイドは、ペアで活動することになります。
そのため、参加するアッシャーとブライズメイドは、人数を合わせる必要があります。当日の衣装も、お互いに同系色にして、トーンをそろえなくてはいけません。
教会へ入場するとき、さらに退場するときは、アッシャーがブライズメイドをエスコートしてください。
新郎がアッシャーを頼む場合は、ブライズメイドの人たちとの打ち合わせが不可欠です。
ブライズメイドの人数
ブライズメイドの人数は、特に決まりはありません。
一般的には、2~5人くらいがいちばん多いようです。迷ったら目安するとよいでしょう。
昔は、ブライズメイドの数は、家の格式の高さを示すものだったため、非常に大勢のブライズメイドが参加することもあったとか。
現代は、格式とブライズメイドの数は関係がありませんが、人数が多いとそれだけ挙式の場が華やかになるので、友人や親戚に頼んで、10人以上のブライズメイドが列席するケースもあります。
もちろん、これはマナー違反ではありません。
逆に、ブライズメイドは姉妹や従姉妹からひとりだけ頼んだ、という方もあります。これもまたOKなんですよ。
友人にブライズメイドを頼む場合、誰に頼むか、がデリケートな問題になることがありますよね。
頼まなかった友人との間に、何となく気まずい雰囲気が流れたり……。
そうしたストレスを抱えるくらいなら、姉妹、従姉妹など近しい親族から1名、とすっきりと線引きする方も増えているようです。
ブライズメイドは既婚者に頼んでもいい?
最近の結婚式では、既婚者も独身者も関係なく、ブライズメイドを務めるケースが増えています。
前のトピックで解説したように、昔は、ブライズメイドは花嫁の影武者としての役割を担っていたため、結婚前の若い女性しか、ブライズメイドにはなれませんでした。
現在は、花嫁のサポート役、という性質のほうが強いため、独身者に限定するケースは減ってきています。
むしろ、結婚式の経験がある既婚者の方が、落ち着いてサポートできるため、特にリーダー役は既婚者に頼む、という流れがメインになってきています。
既婚者の場合は呼び方も変わる
ブライズメイドのリーダーを既婚者が務める場合は、「マトロン・オブ・オナー(Matron of honor)」と、呼び方が変わります。
「matron」とは、古英語で「母親」を表わす「mater」から派生した単語で、直訳では「保母」、「寮母」といった意味。
実の母親ではないけれど、母親的な役割、性質の人を指す言葉ととらえるとよいでしょう。
呼称が変わるのはリーダーだけで、リーダー以外は、既婚者であっても「ブライズメイド」です。
ちなみに「ブライズメイド」、「メイド・オブ・オナー(Maid of honor)」の「maid」は「娘、少女」の意味。
「処女」を意味する「maiden」が語源です。
披露宴にブライズメイドを呼んで華やかに
最近は、披露宴にブライズメイドを頼む新郎新婦も増えているようです。
この場合、結婚式と役割が少し変わり、受付担当や余興としてブライズメイド風のドレスを着用します。
男性はアッシャー、女性はブライズメイドで揃えたら、より盛り上がりそうですね!
披露宴の場合は、花嫁の好きな色や、お色直しのドレスにあわせて、ブライズメイドのドレスを用意するのもおすすめです。
結婚式にブライズメイドを頼むときのマナー
ブライズメイドを頼むときの、具体的な手順やマナーについて紹介します。
「ブライズメイドのドレスは誰が用意するの?」
「そろいのドレスが用意できなかったら?」
などなど、いざとなると気になる疑問点に、できるだけ答えていきますよ。
最近話題の、ブライズメイドボックスについても紹介します。
ブライズメイドの費用は新郎新婦負担
結婚式当日に、ブライズメイドが身に着けるドレスやアクセサリーといった衣装の費用については、基本的に新郎新婦の側が負担します。
最近は、ドレスレンタルが普及していることもあり、ブライズメイドの方が自腹でドレスを用意する場合も増えているようです。
その場合は、お礼やお車代に少し上乗せするなどして、代金を清算する、という方法が一般的です。
ドレスや小物は誰が用意する?
衣装やアクセサリー、小物といった衣装類は、どのように用意するのがよいのでしょうか?
結婚式にブライズメイドを頼んだ方々のケースを聞くと、だいたい、以下の3つのパターンが多いようです。
- 衣装はすべて新郎新婦側が用意しておく。
- 衣装のイメージを伝えて、各自に用意してもらい、代金をあとで清算する。
- ドレスは新郎新婦が用意し、アクセサリーは好みのものを各自で用意する。
1番目は、衣装に統一感を出すことができますが、ブライズメイドの方が、好みのドレスを着ることができない、という欠点もあります。
2番目は、ある程度好みに合わせたドレスを選んでもらうことができますが、場合によっては、費用の清算が複雑になるかもしれません。
3番目は折衷案、といったところでしょうか。
ただし、ブライズメイドのドレスは、必ずしも同じものでなくてもかまいません。
ただ、統一感は大切です。ドレスやアクセサリーのデザインは、花嫁さんも加わった全員で話し合って決めることができれば、ベストです。
どんな方法で衣装を用意するかによって、お金の清算方法も違ってきます。
お金については、できるだけ早い段階で話し合って、きちんと決定しておきましょう。
ブライズメイドを頼んだ友人にはお礼を
結婚式が無事終了したら、ブライズメイドを引き受けてくれた友人、親戚には、あらためてお礼をしましょう。
お礼はちょっとしたギフトが一般的。
たとえばお菓子のつめ合わせや、コスメ、アロマ、バスソルトなど美容系のグッズ、アクセサリー、コーヒーカップなどの小物類などなど。
せっかくですから、お礼のカードも同封しましょう。
現金でお礼をする場合は、3,000円~5,000円くらいが相場です。
ギフトを贈る場合も、このくらいを目安に選ぶとよいのではないでしょうか。
ブライズメイドボックスとは?
SNSなどを中心に少しずつ話題になっている、「ブライズメイドボックス」。
もともとは海外発の習慣で、ブライズメイドを頼みたい友人に贈る、ギフトボックスです。
ギフトを開けると、当日身に着ける衣装やプレゼントと一緒に、「ブライズメイドになってね!」というカードが入っています。
ただブライズメイドを頼むのではつまらないので、サプライズ感をプラスした演出なんですね。
でも日本では、ブライズメイドはそこまで浸透していないので、本家をそのまま真似るのは、少し難しいかもしれませんね。
日本のブライズメイドボックスは、コスメやアクセサリーなどのギフトやメッセージカードを箱につめて、ブライズメイドを引き受けてくれた友人に贈るというのが、趣旨になっています。
それぞれに工夫をこらした可愛らしいラッピングや、ブライズメイドの友人たちが、おそろいのギフトを受け取る、というのが肝になっているようです。
ちなみに、贈るのは「結婚式の前」です。ここは、本家を一部取り入れていますね。
SNSでは、自作のブライズメイドボックスをアップしている方も多いですから、贈りたい方は参考にするとよいでしょう。
ブライズメイドは痛い?
たまに耳にするのが「ブライズメイドは痛い」という意見。
「大人がおそろいのドレスを着るなんて……。」と思う方や、中途半端なブライズメイドは痛いと感じる方もいらっしゃるようです。
大人の女性に依頼するならば、色味やデザインの落ち着いたドレスを選ぶのもポイント。
ややくすみんだ色合いのブルーやラベンダー、ベージュピンクなら大人の女性でも着やすいですね!
ブライズメイドのドレスは、ノースリーブやベアトップを選ぶ方が多いですが、袖があるものでも問題ありません。
肩を出さないドレスを選ぶだけでも、印象は変わりますね。
また、ブライズメイドが役割をよくわかっていなくて、グダグダになってしまうから痛いと感じる、という意見もありました。
これを防ぐには、打合せやリハーサルを結婚式の前にしっかりしておく必要があります。
- 入場・退場のタイミング
- 当日の進行の流れ
- 実際にどう動くか
これらをきちんとブライズメイドの方とチェックしておきましょう!
中途半端にならないために、なぜブライズメイドという役割があるのか、依頼した人に知ってもらうのも大切です!
次はブライズメイドの起源と由来について紹介します。
ブライズメイドとはヨーロッパ由来の習慣!
ブライズメイドの習慣は、中世ヨーロッパにさかのぼります。
もともとは花嫁の「影武者」として結婚式に参加する、というのが、その役割でした。
昔は、結婚式のときに悪魔が花嫁に取り憑いたり、花嫁をさらってしまうと恐れられており、そのため、結婚式には、花嫁を悪魔から守るための習慣がたくさんあります。
たとえば、ウェディングドレスにつきものの長いヴェールや、バージンロードに花をまくフラワーガールもそうです。
そして、ブライズメイドもまた、悪魔から花嫁を守るための習慣です。
ブライズメイドが一緒に結婚式に出席すると、どれが本当の花嫁かわからなくなります。それによって悪魔の目を惑わし、退散させるのが目的でした。
そのため、昔のブライズメイドは、衣装もブーケも、花嫁と全く同じものを身に着けていました。
現在は昔ほど、風習やしきたりを厳守したものではなく、花嫁のサポートをしてもらう、思い出作りの一環としてブライズメイドを取り入れる新郎新婦が多いようです。
【まとめ】ブライズメイドとは
ブライズメイドとはどんな役割かを紹介しました。
- 結婚式で花嫁のサポートをする女性のこと。
- 花嫁の姉妹や親戚、親しい友人から選ばれる
- 人数に決まりはないものの、2~5人が一般的。
事前に打ち合わせする必要がありますが、ブライズメイドは、頼んだ新郎新婦にとっても、務めた方々にとっても、特別な思い出になるもの。
親しい友人や、一緒に育ってきた姉妹と、より親密な思い出を共有できるのが、ブライズメイドのいちばん素敵なポイントです。
この記事が、結婚式の計画を立てる際の、参考になれば幸いです。
最後に、PETAL編集部では、沖縄でブライズメイドドレスをレンタルできるお店を調査しております。
もしレンタルできるショップ情報をご存じの方は、ぜひお知らせください。
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ライター紹介
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